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オンラインエステの料金設計 売上アップの仕組み|人材育成まで

コロナ禍を経て、私たちの生活様式は大きく変化しました。エステサロン業界もその例外ではなく、「オンラインエステ」という新しいサービス形態が急速に注目を集めています。

「オンラインでエステなんて、本当に効果があるの?」
「料金設定はどうすればいい?」
「どうやってお客様を集めて、売上を上げればいいの?」

このような疑問や不安を抱えているサロンオーナー様も多いのではないでしょうか。

この記事では、オンラインエステの基本から、成功の鍵を握る「料金設計」、具体的な「売上アップの仕組み」、そしてサービスの質を担保する「人材育成」まで、体系的に解説していきます。

これからオンラインエステを始めたい方も、すでに始めているけれど伸び悩んでいる方も、ぜひ最後までお読みいただき、サロン経営の新しい可能性を見つけてください。

オンラインエステを自宅で行なっている女性
目次

そもそもオンラインエステとは?

オンラインエステとは、ビデオ通話ツール(Zoomなど)を活用し、画面越しにお客様の肌質や悩みをカウンセリングし、セルフケアの方法や最適な化粧品をアドバイスするサービスです。

お客様は自宅にいながら、プロのエステティシャンから専門的な指導を受けられます。サロン側にとっては、場所の制約なく全国のお客様にアプローチできるという大きなメリットがあります。

対面エステとの違いとオンラインの強み

対面エステが「施術」をメインにするのに対し、オンラインエステは「カウンセリング」と「教育」に重点を置きます。

対面エステオンラインエステ
提供価値直接的な施術、リラクゼーション専門的なカウンセリング、セルフケア指導、知識の提供
場所サロン(物理的な場所)お客様の自宅など(オンライン)
顧客範囲店舗周辺の地域住民全国、場合によっては海外
主な収益源施術料、物販カウンセリング料、オンライン講座、物販

オンラインエステの最大の強みは、時間と場所の制約がないことです。これにより、これまでアプローチできなかった層(子育て中の主婦、地方在住者、多忙なビジネスパーソンなど)にもサービスを届けられます。

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利益を最大化する!オンラインエステの料金設計

オンラインエステで成功するためには、戦略的な料金設計が不可欠です。安すぎると利益が出ず、高すぎるとお客様に選んでもらえません。ここでは、利益を確保しつつ、お客様にも価値を感じてもらえる料金設計のポイントを解説します。

3つの料金モデルを使い分ける

オンラインエステの料金モデルは、大きく分けて3つあります。

  1. 単発(スポット)メニュー
    内容:初回カウンセリング、肌悩み相談など
    価格帯:5,000円〜15,000円程度
    特徴:初めてのお客様が気軽に試せる「お試し」メニュー。ここからコースメニューや物販につなげることが重要です。
  2. コースメニュー
    内容:3ヶ月集中肌質改善コース、セルフマッサージ習得コースなど
    価格帯:30,000円〜100,000円以上
    特徴:目標達成に向けて伴走する中長期的なプラン。顧客単価を大きく引き上げることができます。
  3. サブスクリプション(月額制)モデル
    内容:月1回の定期カウンセリング、会員限定の美容情報配信など
    価格帯:5,000円〜20,000円/月
    特徴:安定した収益が見込めるモデル。お客様との関係性を長期的に維持し、ファン化を促進します。

これらのモデルを組み合わせ、お客様が自分のニーズに合わせて選びやすいように提示することが大切です。

「松竹梅の法則」で適切な価格を設定する

価格設定に迷ったら、「松竹梅の法則」を取り入れるのがおすすめです。これは、3段階の価格帯の選択肢を提示すると、多くの人が中間の「」を選ぶという心理効果を利用したものです。

  • 松(高価格帯): 全てのサービスを含むプレミアムプラン
  • 竹(中価格帯): 最もおすすめしたい標準プラン
  • 梅(低価格帯): 気軽に試せるエントリープラン

例えば、肌質改善コースを「お試しプラン(梅)」「スタンダードプラン(竹)」「プレミアムプラン(松)」のように設定することで、お客様は比較検討しやすくなり、サロン側は「竹」プランに誘導しやすくなります。価格設定の考え方については、こちらの記事の中でも触れられており、事業計画を立てる上で非常に重要です👇

オンラインエステで売上をアップさせる仕組み作り

オンラインエステは、ただメニューを用意するだけでは売上につながりません。お客様にサービスを知ってもらい、継続してもらうための「仕組み」が必要です。

新規顧客を集めるオンライン集客戦略

オンラインでの集客は、SNSの活用が中心となります。

  • Instagram
    ビフォーアフター写真や美容情報を発信し、視覚的にアピール。
    ライブ配信でリアルタイムのQ&Aセッションを行い、親近感を醸成。
    リール動画でセルフケアのテクニックを紹介し、専門性をアピール。
  • 公式LINE
    登録者限定のクーポンや先行案内を配信し、見込み客を育成。
    ステップ配信機能を活用し、自動で有益な情報を届け、信頼関係を構築。
  • ブログ・Webサイト
    SEOを意識した記事で、悩みを抱える潜在顧客にアプローチ。(この記事もその一環です)
    オンラインエステの事例やお客様の声を掲載し、信頼性を高める。

リピート率を高め、ファンを育てる

オンラインではお客様との関係性が希薄になりがちです。だからこそ、意識的なコミュニケーションでリピート率を高める工夫が求められます

  • 丁寧なアフターフォロー
    カウンセリング後に、パーソナライズされたアドバイスシートを送付する。
    数日後に「その後の調子はいかがですか?」とメッセージを送り、気にかける。
  • お客様とのコミュニティ化
    会員限定のFacebookグループやオンラインサロンを作り、お客様同士が交流できる場を提供する。
    定期的なオンラインイベントを開催し、特別感を演出する。

物販を組み合わせた収益の多角化

オンラインエステは、物販との相性が非常に良いビジネスモデルです。カウンセリングを通してお客様一人ひとりの肌に合った化粧品を提案することで、高い成約率が期待できます。

ECサイトを構築し、カウンセリングから商品購入までをスムーズに連携させることが重要です。これにより、施術(カウンセリング)料に加えて、継続的な物販売上が見込めるようになります。

サロン経営全体の収益向上を目指す考え方は、こちらの記事でも詳しく解説されていますので、合わせてご覧ください👇

成功の鍵を握る!オンラインエステの人材育成

オンラインエステの品質は、エステティシャンのスキルに大きく依存します。対面とは異なるスキルが求められるため、計画的な人材育成が不可欠です。

求められるオンラインカウンセリングスキル

画面越しのコミュニケーションでは、対面以上に「聞く力」と「伝える力」が重要になります。

  • 傾聴力
    お客様の言葉だけでなく、表情や声のトーンから悩みの本質を深く理解するスキル。
  • 質問力
    的確な質問で、お客様自身も気づいていない潜在的なニーズを引き出すスキル。
  • 言語化能力:
    専門的な知識を、誰にでも分かりやすい言葉で具体的に説明するスキル。

これらのスキルを磨くために、定期的なロールプレイング研修などを実施することが効果的です。

ITツールを使いこなすための研修

ZoomやLINE、予約システムなど、オンラインエステで使用するツールは多岐にわたります。スタッフ全員がこれらのツールをスムーズに使いこなせるよう、操作研修やマニュアル整備を行いましょう。

ツールの操作に手間取ってしまうと、お客様に不安を与え、サービスの質を低下させる原因になります。

まとめ

本記事では、オンラインエステの料金設計から売上アップの仕組み、そして人材育成までを網羅的に解説しました。

オンラインエステは、従来のサロンビジネスの枠を超え、新たな顧客層にアプローチできる大きな可能性を秘めています。成功のためには、オンラインの特性を理解した上で、戦略的な「料金設計」、継続的な「集客の仕組み」、そしてサービスの核となる「人材育成」の3つを連動させることが不可欠です。

この記事を参考に、ぜひあなたのサロンでもオンラインエステという新しい扉を開き、ビジネスをさらに飛躍させてください。

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この記事を書いた人

エステサロン開業を目指す方のための、実践型メディア。
実際にエステサロンを開業・運営してきた経験をもとに、準備から集客、助成金活用やスタッフ教育に至るまで、リアルで役立つノウハウを発信しています。
美容業界で「自分のサロンを持ちたい」という夢を叶えたいすべての方へ、確かな知識と具体的な手順をお届けします。

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