「自分のエステサロンを持ちたい」という夢を叶えるために何から準備すれば良いか分からない、エステサロン開業の際にやることがわからない、という方は多いのではないでしょうか。
この記事では、エステサロン開業でやることを具体的な8ステップに凝縮して解説します。これを読めば、開業までの道のりが明確になるはずです。

Step 1: コンセプトと事業計画でサロンの土台を作る
資格不要で開業できるからこそ、他店と差別化する「コンセプト」が成功の鍵を握ります。
まず「誰に、どんな価値を提供したいか」を突き詰め、サロンのターゲットとコンセプトを明確にしましょう。例えば「忙しい30代女性のための、結果重視型エイジングケアサロン」のように具体的に設定します。
次に、コンセプトを具体的な計画に落とし込む「事業計画書」を作成します。資金計画や売上目標を数値化することで、経営の羅針盤となります。これは融資を受ける際にも必須の書類です。
Step 2: 資金調達 – 開業資金はいくら必要?
開業資金の目安は、サロンの形態によって大きく変わります。
- 自宅サロンの場合: 30万円〜
- テナントサロンの場合: 500万円以上かかることも
内訳は物件取得費、内装工事費、美容機器代、広告費、当面の運転資金などです。自己資金だけで不足する場合は、日本政策金融公庫の「新創業融資制度」の活用が一般的です。また、国や自治体の補助金・助成金も返済不要のため、積極的に情報収集しましょう。
Step 3: 物件探し – 自宅かテナントか
サロンの場所は集客に直結します。自宅サロンとテナントサロン、それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分の計画に合った方を選びましょう。
- 自宅サロン: 初期費用を抑えられるが、生活感が出やすい点に注意が必要。
- テナントサロン: 世界観を演出しやすいが、家賃などの固定費が高くなる。
物件を決める際は、立地や広さだけでなく、電気容量や水道、換気設備など、サロン運営に必要な条件を満たしているかを確認することが重要です。
Step 4: 必要な資格と行政手続き
エステサロン開業に必須の国家資格はありません。しかし、お客様の信頼を得るために、民間のエステティシャン資格を取得しておくことを強く推奨します。
行政手続きとして、以下の届出が必要です。
- 税務署: 事業開始から1ヶ月以内に「開業届」を提出します。
節税メリットの大きい「青色申告承認申請書」も同時に提出しましょう。 - 保健所: 基本的に届出は不要ですが、まつげエクステなど一部のメニューを行う場合は「美容所開設届」が必要です。必ず事前に管轄の保健所に確認してください。
Step 5: 内装・備品・商材の準備
サロンの内装はコンセプトを表現する重要な要素です。お客様がリラックスできる空間を目指しましょう。施術ベッドやスツール、タオルウォーマーといった必須備品は、リストアップして計画的に揃えます。
高額な美容機器は、新品の購入だけでなく、中古やリース、レンタルといった選択肢も検討しましょう。お客様の肌に触れる化粧品などの商材も、コンセプトに合ったこだわりのものを選ぶことが大切です。
Step 6: 魅力的なメニューと料金設定
メニューはサロンの「ウリ」です。ターゲットの悩みを解決できるような、魅力的なメニューを考えましょう。新規顧客向けの「看板メニュー」と、リピーター向けの「高単価メニュー」を用意するのが効果的です。
料金は、材料費や経費だけでなく、ご自身の技術価値を乗せて、自信を持って設定しましょう。近隣の競合サロンの価格帯をリサーチすることも参考になります。
Step 7: 集客 – お客様にサロンを知ってもらう
素晴らしいサロンを作っても、知られなければお客様は来ません。開業準備と並行して集客を始めましょう。
- オンライン集客: InstagramやLINE公式アカウント、ホームページなどを活用して、サロンの魅力を発信します。集客ポータルサイト(ホットペッパービューティーなど)も有効ですが、費用がかかります。
- オフライン集客: 地域密着型なら、チラシのポスティングや紹介カードの活用も効果的です。
Step 8: 予約・決済システムの導入
お客様の利便性を高め、自身の業務を効率化するために、オンライン予約システムやキャッシュレス決済の導入を検討しましょう。24時間予約受付が可能になり、機会損失を防ぎます。
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まとめ
エステサロン開業までのやること8ステップを解説しました。
- コンセプトと事業計画
- 資金調達
- 物件探し
- 資格と行政手続き
- 内装・備品・商材
- メニューと料金
- 集客
- 予約・決済システム
多いですが、一つずつ着実に進めることが成功への道です。この記事が、あなたの夢の実現に向けた一助となれば幸いです。
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