「最近エステでよく聞く『レモンボトル』って、実際どうなの?」「HIFUに代わる新しいメニューを探しているけど、導入費用が高そう…」「導入しても、本当に元が取れるのか不安…」
個人サロンやコストパフォーマンスを重視するエステサロンのオーナー様なら、今、こんな風に考えているのではないでしょうか。
美容大国・韓国で生まれ、瞬く間に世界中で話題となった脂肪溶解美容液「レモンボトル」。そのキャッチーな名前と「ダウンタイムがほとんどない」という魅力的な特徴から、日本国内のエステ業界でも急速に注目度が高まっています。
しかし、新しい技術の導入には、費用や収益性、そして投資回収期間といった現実的な問題がつきものです。
そこでこの記事では、コストを重視するエステサロン様向けに、以下の点を徹底的に掘り下げていきます。
- レモンボトル導入に必要なリアルな初期費用
- 施術料金の相場と具体的な収益モデル
- 【本題】最速で何か月で元が取れる?投資回収期間シミュレーション
この記事を読み終える頃には、「自分のサロンでもレモンボトルを導入できるかも!」という具体的なイメージと、成功への道筋が見えているはずです。ぜひ最後までお付き合いください。
そもそもエステで人気の「レモンボトル」とは?
まずは基本情報のおさらいです。レモンボトルは、韓国発の脂肪溶解に特化した美容液です。その最大の特徴は、主成分が天然由来であること。そして、日本の法律上「化粧品」として登録されているため、エステサロンでもマシンを使えば安全に導入できる点にあります。
レモンボトルの主な成分と特徴
レモンボトルの人気の秘密は、そのユニークな成分構成にあります。
- リボフラビン (ビタミンB2): 脂肪代謝を活性化させ、分解と排出を促進します。
- ブロメライン (パイナップル酵素): 脂肪の分解を助け、施術後の炎症を抑える働きがあります。
- レシチン (大豆由来): 脂肪細胞膜をターゲットにし、不要な脂肪の排出をサポートします。
従来の脂肪溶解注射で主成分だった「デオキシコール酸」が含まれていないため、施術後の痛みや腫れ、内出血といったダウンタイムのリスクが大幅に軽減されているのが大きなメリットです。お客様に「週末に気軽に受けられる」と提案できるのは、サロンにとって大きな強みとなります。
なぜエステサロンで導入が可能なのか?
「脂肪溶解」と聞くと医療行為のイメージが強いですが、レモンボトルは日本国内では「化粧品」として正式に登録されています。そのため、注射針を使わずにエレクトロポレーション(電気穿孔法)やエアインジェクションなどの専用マシンを用いて皮下に導入する限り、エステサロンでの施術が可能です。
これは、法律改正によりHIFU(ハイフ)の取り扱いが難しくなったエステ業界にとって、新たな集客と高単価メニューの柱となりうる、まさに待望の存在と言えるでしょう。
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エステ向けレモンボトル導入にかかる初期費用
では、実際にレモンボトルを導入するには、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。サロンの現状に合わせて2つのパターンでシミュレーションしてみましょう。
パターンA:既に導入マシンがあるサロン様
既にエレクトロポレーションや近赤外線、プラズマ導入などのマシンをお持ちの場合、初期費用はかなり抑えられます。必要なのは主に薬剤費と、知識・技術を習得するための講習費です。
- レモンボトル薬剤費: 1箱 (10ml×5本入) で 約40,000円~55,000円が相場です。1本あたり10mlで、顔への施術なら1回2cc程度使用するため、1本で約5人分に相当します。1箱で25人分の施術が可能です。
- 導入講習費: 団体や内容によりますが、レモンボトルの基礎知識や技術指導で 約30,000円~100,000円程度が目安です。
合計初期費用(目安): 約70,000円~155,000円
パターンB:マシンも新規で導入するサロン様
これからマシンごと新規で導入する場合は、マシン本体の費用が加わります。導入するマシンの種類や性能によって価格は大きく変動します。
- レモンボトル薬剤費: 約40,000円~55,000円
- 導入講習費: 約30,000円~100,000円
- 導入マシン費用: エレクトロポレーションやエアインジェクション機器で、約300,000円~1,000,000円以上と様々です。ここでは中価格帯の500,000円と仮定します。
合計初期費用(目安): 約570,000円~1,155,000円
中には、ダーマペンとレモンボトル薬剤、講習がセットで20万円前後といった導入キットも存在します。自身のサロンの規模やターゲット層に合わせて、最適な導入形態を選ぶことが重要です。
レモンボトルの施術料金相場と収益モデル
初期費用を把握したところで、次に気になるのが「いくらでメニューを提供できるのか?」という点です。全国のサロンの価格設定を見ると、料金体系は主に「cc単価」か「部位ごとの単価」に分かれます。
- cc単価の場合: 1ccあたり5,000円前後が目安。お客様自身で量を調整できるメリットがあります。
- 部位単価の場合:フェイスライン片側: 初回 7,500円~ / 通常 10,000円~
あご下: 初回 8,000円~ / 通常 13,000円~
ここでは、お客様に分かりやすく、サロンとしても利益計算がしやすいように「1回の施術で平均客単価20,000円」と仮定して、次の収益シミュレーションに進みます。
月間売上シミュレーション
仮に客単価20,000円のレモンボトルメニューが月に15人ご契約いただけたとすると、
20,000円 × 15人 = 300,000円
となり、レモンボトルだけで月商30万円の売上アップが見込めます。これはサロンにとって非常に大きなインパクトではないでしょうか。
最速何か月?レモンボトル導入費用の回収期間シミュレーション
お待たせしました。本記事の核心である「投資回収期間」の検証です。ここでも2つのモデルケースで、どれくらいの期間で初期費用を回収できるのかを具体的に見ていきましょう。(※薬剤費以外の経費は簡略化しています)
モデルケース1:個人サロン向け堅実プラン
まずは、既にマシンをお持ちの個人サロン様を想定した、堅実なプランです。
- 初期費用: 100,000円(薬剤2箱+講習費)
- 客単価: 18,000円(初回価格も考慮)
- 月間施術人数: 8人
【月の収支】
- 売上: 18,000円 × 8人 = 144,000円
- 経費(薬剤費): 1人あたり2cc使用と仮定。1箱(50cc)で25人分なので、1人あたりの原価は55,000円÷25人=2,200円。
2,200円 × 8人 = 17,600円 - 月間利益: 144,000円 – 17,600円 = 126,400円
【投資回収期間】
100,000円(初期費用) ÷ 126,400円(月間利益) ≒ 0.79か月
なんと、このモデルではわずか1か月以内に初期投資を回収できる計算になります。既存顧客へのアプローチが中心でも、十分に達成可能な数字ではないでしょうか。
モデルケース2:新規マシン導入の積極プラン
次に、マシンも新規導入し、スタッフも活用して積極的に新規顧客獲得を目指すサロン様のプランです。
- 初期費用: 600,000円(マシン50万円+薬剤+講習費)
- 客単価: 22,000円(通常価格での提供が中心)
- 月間施術人数: 20人
【月の収支】
- 売上: 22,000円 × 20人 = 440,000円
- 経費(薬剤費): 2,200円 × 20人 = 44,000円
- 月間利益: 440,000円 – 44,000円 = 396,000円
【投資回収期間】
600,000円(初期費用) ÷ 396,000円(月間利益) ≒ 1.51か月
マシンという大きな投資をしても、わずか1か月半ほどで回収できるポテンシャルを秘めていることがわかります。もちろん、これは集客がうまくいった場合のシミュレーションですが、レモンボトルの話題性を考えれば、決して不可能な数字ではありません。
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失敗しないために!レモンボトル導入のメリット・デメリット
ここまでポジティブな側面を見てきましたが、もちろんデメリットも存在します。導入を成功させるには、両方を正しく理解しておくことが不可欠です。
メリット
- 高い集客効果: SNSでの注目度が高く、新規顧客の来店動機になりやすい。
- 高単価メニューの確立: 客単価を押し上げ、サロン全体の売上向上に貢献する。
- ダウンタイムがほぼない: お客様が施術を受けるハードルが低く、リピートに繋がりやすい。
- リバウンドしにくい: 脂肪細胞そのものにアプローチするため、効果の持続性が高い点を訴求できる。
デメリット
- 効果が穏やか: 脂肪吸引のように1回で劇的な変化があるわけではなく、複数回の施術を推奨する必要がある。
- アレルギーのリスク: パイナップルや大豆アレルギーの方には施術できないため、カウンセリングでの確認が必須。
- 技術・知識への依存: 結果を出すには、マシンの正しい知識と的確な導入技術が求められる。安易な導入はクレームの元になる。

レモンボトル導入を成功に導く3つのポイント
最後に、レモンボトル導入を単なる「導入」で終わらせず、「成功」へと導くための3つのポイントをご紹介します。
- カウンセリングと提案力の強化
なぜお客様がレモンボトルを受けたいのか、その悩みの本質をヒアリングすることが重要です。その上で、レモンボトルのメリットだけでなく、「効果は穏やかで、継続が必要」といったデメリットも正直に伝え、信頼関係を築きましょう。他のメニュー(例:フェイシャルマッサージ、ラジオ波など)との組み合わせを提案し、さらなる客単価アップと満足度向上を狙うのも効果的です。 - 適切な導入機器の選定
「どのマシンを使っても同じ」ではありません。美容液を脂肪層まで的確に届けるためには、エビデンスのある高性能な導入マシンを選ぶことが結果を左右します。導入実績やメーカーのサポート体制をしっかり比較検討しましょう。 - SNSを活用したマーケティング
レモンボトルはビフォーアフターが分かりやすく、InstagramやTikTokとの相性が抜群です。施術風景の動画やお客様の感想(許可を得て)を投稿し、「このサロンでレモンボトルを受けてみたい!」と思わせる発信を続けましょう。
まとめ:レモンボトルは計画的な導入で強力な武器になる
今回は、コストパフォーマンスを重視するエステサロン様向けに、レモンボトルの導入費用と投資回収期間を徹底的に検証しました。
シミュレーション結果が示すように、レモンボトルは「計画的に導入すれば、短期間で投資を回収し、サロンの大きな収益の柱となりうる」非常にポテンシャルの高いメニューです。
重要なのは、自分のサロンの規模や顧客層に合わせて、無理のない範囲で導入計画を立てること。そして、技術と知識をしっかりと身につけ、お客様一人ひとりに誠実に向き合うことです。
この記事が、あなたのサロンが新たな一歩を踏み出すための、具体的な後押しとなれば幸いです。
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